せうのうつリハビリ社会復帰ブログ

うつ病で倒れた会社員の復職体験記

養生することの難しさ

うつをはじめとする精神疾患は治すことが本当に

難しいと感じます。

Twitterを見ていても症状に苦しんでいる人や

働けていても再発の不安や体調の悪化に悩んでいる人が

多いように思います。

一度なってしまうと再発しやすいというのも

原因なのでしょう。

実際私も再発させて2回休職をした経験があります。

 

うつに効果的なのは

うつには規則正しい生活をして朝日を浴びるとか、

散歩がいいとか言われますが、体調が安定していない

中で規則正しい生活をしたり、散歩をするというのは

ハードルが高いように感じます。

2回の休職経験の中で症状を改善させるために

一番有効だったことは、薬をしっかりと飲むことと、

しっかりと心と身体を休ませることだったと思います。

 

でも、薬を飲んで休むだけでもうつの状態では

難しいことだと思います。

休んでいるつもりでも、心まで休ませることが難しい。

身体は休ませられても頭では現状や将来についての不安、

自分に価値がないという虚無感、希死念慮

思い浮かんでしまい、苦しいにもかかわらず延々と

考え続けてしまうからです。

意識があるうちはどうしてもそういった思考に

とらわれてしまいます。

今考えれば、苦しいなら考えることをやめればいいのですが、

それすら思いつかず、自分を責める考えから

逃れられずにいました。

 

少しずつよくなったのは、別のことに意識を

向けることを始めてからでした。

布団に横になって寝るか、マンガを読むか、

動画配信を見るか。

嫌な考えがわかないように別のことをする。

考えること以外に脳を使うようにすると、

希死念慮や不安感に苦しむことをやめることが

できるようになりました。

 

完璧にやる必要はありません。

うつのときは思考が極端になってしまい、

完璧にできないといけない、そんなのは無理だと

考えてしまいますが、少しずつ意識を逸らして

思考を逃せる時間を増やせればいい。

そうすることで心を休ませる時間を増やしていければ

いいのだと思います。

心も身体も休ませる時間が増やせれば、希死念慮

不安感に苦しむ時間が減っていき、徐々にうつの

症状も良くなっていきます。

焦らず少しずつ。

一歩ずつ一歩ずつ前に進んでいきましょう。

 

 

 

 

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