感情を解放してあげよう
うつで休職したとき、働くことが当たり前だと
思っていた私は絶望感にさいなまれました。
働けない自分の惨めさに悔しさを、
将来に対する不安に恐さを、
自分には何の価値もないという悲しさの
感情にとらわれていたことを覚えています。
その時の私はそういった感情を表に出すことはなく、
ずっと耐え続けていました。
これまでうつになるまでつらいことに耐え続けて
きたのに、つらいことに耐え続けるというクセを
止めることができませんでした。
自分を無価値だと思っていたにも関わらず、
家族にも弱みを見せられずにつまらないプライドが
邪魔をしてうわべだけを取り繕っていました。
ある日、家族と口論になったとき、今まで堪えていた
感情が溢れて涙が止まらなくなってしまいました。
その時、ようやく抑え続けていた感情を解放できた
ように思います。
自分の感じていた気持ちを正直に打ち明け、
家族に聞いてもらったときに、初めて
カッコ悪い自分をさらけ出すことができました。
弱みをみせることの何を恐れていたのかが
分からなくなりました。
そのときにようやく、今のありのままの自分を
受け入れることができた気がします。
私の場合、頭でどう考えていても、
他人にさらけ出すまでは、自分の中でどこか
受け入れることができていなかったのだと思います。
感情を溜め込むことは我慢することです。
ましてや、うつで苦しんでいるならなおさらです。
色々な負の感情に襲われて毎日つらい思いを
していませんか。
感情を感じることは自然なことです。
我慢をするのはやめて感情を出すことを
自分に許してあげませんか。
悲しければ、泣いたっていい。
自分が許せなければ不甲斐ない自分に怒ったっていい。
溜め込んだ感情を出してあげることで、
少しだけ前を向ける気がします。
そう感じているありのままの自分を
受け入れてあげましょう。
それが、自分を治すための一歩になると思います。
悲しみはこらえるものではないな。好きなだけ泣いたっていいし悲しみに包まれて自然だと思う。ただ、悲しみは感情の1つの通過点。いつまでもそこに留まらず前向きの感情に切り替える。そのために悲しむのだ。悲しみに長く留まっている人の表情はやはりそれを映したものになっている。
— 志茂田景樹 (@kagekineko) 2019年2月9日