せうのうつリハビリ社会復帰ブログ

うつ病で倒れた会社員の復職体験記

不安の根源は何かを知る

うつの状態に不安障害があります。

将来への不安や失敗することを過剰に恐れてしまう。

自分の頭の中で悪いイメージがどんどんわいてきて、際限なく不安を作り出してしまったり、

失敗のイメージを膨らませてしまい、行動することが怖くなったり、

どうしたらいいかわからなくなってしまう。

 

うつのときはずっとそういった悪いイメージ"妄想"に苦しめられてきました。

ありもしないことやありえない妄想がどんどんわいてきてしまって自分ではどうしようもない。

自分の中ではそれは未来の姿だという思い込みになってしまっているから考えることをやめられなかった。

 

治療で症状が治まってきてから、あるとき

"なぜ自分はこんなにも不安を感じているのか"

"何を怖がっているんだろうか"

ということに疑問を持ちました。

そして、イヤな妄想がわいてきたときに、

その妄想の先、自分の不安や恐れが何に対して感じているものなのだろう、

という理由を落ち着いて冷静に観察していくようにしました。

 

そうすることで頭の中の悪いイメージが自分のことではなく、

他人の考えを覗いているような感覚になってきました。

自分の意識を切り離して状態を観察できると、

他人事のように自分の状態を見ることができます。

 

私の不安の根源は仕事で評価されて高い地位に着いていなければならないということでした。

そうでなければ自分には価値がなく、幸せになれないという思い込みでした。

だから、その地位にない"評価されていない"今の自分には価値がないと証明されてしまうこと。

本当はそんなことないはずだ。

今の自分は認められない、認めたくないという執着が将来の不安や失敗への恐れになっていました。

 

今ではようやくそういった執着を強く感じることはなくなりました。

完全に消えることはないです。

人間である以上、より良い自分になりたいという思いや欲があるのが当たり前です。

でも、その欲が満たされなくても不幸なわけではない。

全部、私の頭の中で作り出してしまった思い込み、妄想でした。

別に地位に着いていなくても幸せにはなれるし、

自分に価値がないわけでもない。

そういった事実に気がつくことができた。

 

自分の状態を知って、不安の根源を知ることで自分の中の何が不安を作り出しているかを

見つけることができるはずです。