せうのうつリハビリ社会復帰ブログ

うつ病で倒れた会社員の復職体験記

苦しい思考習慣から解放されるには

うつや精神的な疾患と診断されるということは重さはどうあれ認知の歪みがあるということだ。

でなければあれほど強い不安感や自責の念にとらわれることはない。

今まで普通に生活してきた中であれほど、自分の価値や将来に悲観して苦しんだ経験はなかった。

 

そういう思考にとらわれて何もできない、自分がなんの価値もないように思えてしまって、

実際に強烈な倦怠感で当たり前だと思っていたことすら満足にできない状態だったから

なおさら今の自分自身がそれを証明していると思い込んでしまった。

 

そういう思考を一日中、毎日続けていたら認知の歪みは一層強化されてしまう。

うつが薬や療養だけでは治らない根本的な原因は強化された認知の歪みで繰り返し自責や不安を作り出してしまうという積み重ねのせいだ。

だから、療養して症状が改善されても再発を繰り返してしまうのだろう。

 

そうならないようにするには、自分を苦しめてしまう考え方を変えてやらないといけない。

自分がダメだ、価値がないという思考から将来の自分もダメに決まっているという悲観が不安を作り出してしまう。

だから、自分はダメなやつだ、価値がない、という思考を否定することだ。

考えることをやめようとしても難しい。

やめようとしていること自体がそのことを考えていることになるから。

 

考えないようにするには、全く別のことを考えることだ。

自分はダメだ、無価値だなどと考える脳のキャパシティを他のことで奪ってしまうことだ。

別のことを考えている間は自分のことを考える余裕がなくなるはず。

それでも、考えてしまうときはあるだろう。

完全には防げない。

そのときは自分の考えを否定することだ。

自分はダメなんかじゃない、仮に今はダメでもそういう病気だから仕方ない。

今がどん底なだけでここからまた這い上がっていけるはずだという考えで自己否定の考えを上書きすることだ。

 

繰り返し繰り返し何度もイヤな考えは湧いてくるかもしれない。

病気になるまでずっとそんな自己否定を繰り返した結果が今の状態なんだ。

だから、それ以上に自分がダメだという考えを否定してやることで認知の歪みを矯正してやらなければいけない。

 

認知の歪みもクセだ。

無意識に自分がダメだという結論に思考を向けてしまう思考習慣。

習慣を矯正するのは簡単ではないけれど、必ずできる。

意識して別のクセで上書きすることだ。

認知の歪みを自覚して繰り返し繰り返し認知の歪みで生まれた考えを自分で否定すること。

新しい思考習慣で苦しまないで済むように自分を救ってあげてほしい。