せうのうつリハビリ社会復帰ブログ

うつ病で倒れた会社員の復職体験記

鬱ってほんとに理解してもらえてる?

身近な人の理解って得られてますか?

熱が出るとか他人に伝わりやすい症状じゃないからサボりや甘えなんじゃないかという偏見があると思ってます。

本人にとってはどんなに辛くても伝わりにくいんですよね。

私の休職時も家族に理解してもらうのが難しかった。

 

休職時に本当に何も気にせず休むのってメンタル的にも環境的にも厳しい。

休むことを家族に理解を示してもらえてるかどうかで気分的な負担が大きく違いますよ。

 

我が家のケース

ウチは妻にあまり体調やメンタルの状態を分かってもらえてなくて、色々と責められた。(と当時は感じてた)

病院にも一緒に行って鬱がどういうものかを医者から聞いているから、病気だというのは理解してくれていたはず。

それでも、家でひたすらゴロゴロしている(実際には動けないから横になってるんだけど…)ように見える私に、規則正しい生活をしろ、寝てるなら家事くらいしといて、ずっと家にいるなら暇でしょ?子供の保育園の送り迎えくらいしてよ、と不満をぶつけられた。

 

その頃の私は自分責め期間真っ最中だったため、何もしていない罪悪感から反論もなかなかできず、日内変動で体調がマシになってきたタイミングでほんの少しだけ家事をし、布団に戻るということをしてました。

夕方になると仕事が終わり、子供を保育園に迎えに行って妻が帰ってくる。

その時にもずっと横になってるとイライラをぶつけられると思い、布団からは出るようにしていたが、倦怠感は残っているためソファにただ座っている状態だった。

 

日中一人でいるときはまだ気を紛らわしながら休むことができていたけど、イラついた妻がいるときは顔色を気にしてしまって心が休まらなかった。

 

しばらく逃げるように実家に帰りました。

実家では特に鬱になった経緯を聞かれたり、早く治すように急かされるようなことはなく、本当にゆっくり休ませてもらえた。

心配してくれてるけど、干渉しすぎないこの距離感が本当にありがたかった。

 

休むには距離感が大事

鬱病を治すには薬を飲んで、しっかり休むことが大事なのは理解してても、なかなか心まで休めることは難しい。

本人は早く治して復帰しないとという焦りや自分責めで辛いのはもちろん、家族も将来の不安やイライラをぶつけてしまったり、労わる余裕がなくなってしまってお互いが疲れてしまうことになってしまう。

 

私の両親は鬱病の知識はなかったけど、そういうものだと理解してくれていた。

だから、こちらも落ち着いて休むことができた。

 

家族には理解してもらいたいけど、弱ってるときには自分のメンタルや体調がうまく説明できないし、そういう話を家族にすること自体が自分の甘えや弱さを告白するように感じて強い抵抗感がありました。

今でも妻にはそういう話をしにくいと感じてしまいます。

 

鬱を理解してもらうには

まずは鬱がどういうものかを自分自身が知るべき。

脳の病気であること、気分の落ち込みや体調の悪さは症状であること。

私も鬱がどういうものか調べたことがキッカケで少しずつ考え方を変えることができ、自分責めをやめて気持ちが楽になったように思います。

 

鬱が重いときはそういった情報を調べる気力はないかもしれない。

例えば、主治医の先生に鬱とはどういったものか説明してもらうとよいでしょう。

できれば、家族にも付き添ってもらって一緒に聞いたらいい。

そうすることで甘えなんじゃないかという自分責めを止めるキッカケになると思うし、家族に鬱病がどういうものか説明することで、理解を示してもらえるように歩み寄ってもらえるはず。

メンタルや体調の悪さは自分だけのものなので、本当の意味で理解はきっとできないでしょう。

それでも、知らないまま自分も家族も苦しむよりはきっと状況はよくなると思いますよ。