せうのうつリハビリ社会復帰ブログ

うつ病で倒れた会社員の復職体験記

リハビリって何をすればいいの?

うつの症状が治まってきたので、社会復帰に向けて

リハビリを始めています。

でも、リハビリって具体的に何をどれくらいまで

できれば、復帰は大丈夫なのかって分からないですよね。

 

実際にリハビリでゴールを設定して、目標をクリア

できても、これで大丈夫だ!とはならないんじゃ

ないかと思っています。

 

リハビリで何をするの?

じゃあ、リハビリはどんなことを何のためにするのよ?

という話しです。

リハビリは元の生活を送れるかどうかの確認と

慣らしであって、うつのリハビリとは違うと

理解しています。

ここでは、実際にやったリハビリの内容と

効果や感じたこと、心構えなどを書きたいと思います。

 

復帰のリハビリは段階的にやっていきます。

日常生活のリハビリと職場復帰のリハビリです。

うつの症状が治まってきたと診断されて、

日常生活のリハビリから始めました。

 

日常生活のリハビリ

日常生活のリハビリは元気なときと同じような

休日の過ごし方をしたときに、無理はないか、

体調を崩したりすることはないかの確認が目的

でした。

健康なときに休日にやっていたことができるか

をゴールとして設定して、無理なくこなせるか

を試しました。

例えば

  • 分担した家事をこなしてみる
  • 一日や半日外出してみる
  • 一日趣味をしてすごしてみる

などです。

激しい運動などは、うつの回復期で体力が衰えて

いるので、無理をせずセーブできるレベルに押さえます。

私の場合は、家事と半日家族で外出して、

夜に30分くらいの軽めの筋トレや柔軟などを

するというようなプログラムをこなしました。

 

翌日に体調を崩すようであれば、がんばりすぎです。

少しくらいであれば疲れが残るのはしょうがない、

元気なときでもあることなので、心配しすぎない

ようにしましょう。

1回でもこなして「イケるな」という感覚が持てれば

それでクリアです。

あくまでもう大丈夫だという感覚を持てるかの

確認ですから、ハードルを上げすぎない方が

いいのだと思います。

 

職場復帰のリハビリ

日常生活のリハビリがクリアできたら、

職場復帰のリハビリです。

職場復帰のリハビリは無理はないかの確認も

ありますが、仕事の定時時間の慣らしもあります。

仕事の開始時間から始めて、徐々に時間を増やして

一日定時までの8時間作業ができるよう慣らしを

しながら、リハビリをしていきます。

スケジュール例

  • 1日目 9:00〜12:00
  • 2日目 9:00〜14:00
  • 3日目 9:00〜16:00
  • 4日目 9:00〜18:00

適度な休憩をはさみながら、徐々に時間を増やして

最終的には定時まで過ごせるように慣らしていきます。

定時まで過ごすことを3日連続で試して翌日に

疲れを持ち越さなければクリアです。

リハビリでやる内容は仕事に近いことがあれば

越したことはないですが、読書や勉強などで良いです。

仕事の資料や仕事に関わる勉強、復職後の仕事に

類似したことなどができると慣らしという意味でも

復職の感覚を掴むにはよいと思います。

ここまでできれば自分はある程度回復できたという

実感と不安は消えないにしても

なんとか復職できるんじゃないかという感覚が

持てるのではないでしょうか。

このリハビリは「イケるかもしれない」という

感覚を持てるようになることが大事だと思います。

 

振り返りをしよう

復職リハビリの一環として、休職前の職場での

自分の状況を考え、何が苦しかったか、つらかったか、

どんなことを悩んでいたかの振り返りをします。

そのときに自分をさらにつらくするような考えや

行動をしていなかったかを見直します。

 

完璧主義や一つのミスで全てをダメだと思い込んで

いなかったか、自分のスキル以上のことを

一人で抱え込んでやろうとしていなかったか、

人の評価を気にしすぎていなかったか、など。

何が原因で自分を追い込んでしまったかを振り返り、

次に同じ状況になったらどう考え、どう行動すべきかを

考えることが大切だと思います。

うつは再発しやすい病気ですから、

同じようにならないようにあらかじめ

考えておくことが役に立つと思います。

 

うつの体験はつらいものですから、

人生の転機として、今後の人生に活きるなにかをつかみだしたいと思っています。

 

 

復職支援ハンドブック―休職を成長につなげよう

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